しげぽん日記

技術屋の魂は失わない

第3回 SHARPハッカソン@東広島

2011/7/23, 24の一泊二日でSHARPの東広島の工場に一般のデザイナーの方、開発者の方をお招きしてAndroidのアプリ開発のハッカソンを開催したのでたまにはブログも書いてみることに。写真とかはとってないけどまぁそれはそれとして。

第1回はJN-DK01を使ったアプリ開発ということだったけどカスタムROMチームという事でboot.imgの作成方法の間違いに気付いたりしたんだけど、第2回はスタッフとして傍観するだけだったので実はいまいち参加しきれなかったというのもあった。まぁ社員はスタッフに徹するのでいいんだけど。フェリカハッカソンにもお呼ばれしたのでその時は贈る言葉ってアプリの作成に参加(ほとんど作れてないんだけど…)してやっぱりこっちで参加したよなぁ…とずっと思っていた。

そんな中、社内で話するのにアプリのプロトタイプ作って話した方が早いぜって事を身をもって周りにアピールするために全く畑違いの私がAndroidアプリをちょこっと書いてみたりとかいう経験をしてしまっていた。まぁそれ自体はそのまま闇に葬ったのだけど…。

事前準備

実は今回は記念品の選定にかなりこだわっていました。ネタはいくつかあったのですが大人の事情により使えないものもありああいう形になりました。投票数の多かったチームにお渡しした記念品のシャーペンは実はうちからの手土産として Andy Rubin にも渡したという代物です。という事を当日に言うのを忘れていたのでこちらに書いておきます。おそろいですよー。

初日

事前準備もあったので当日は8:00に出社。まぁそんなに準備する事もなかったのでtwitterで参加者の様子を見ていたら遠方からの方は早朝からの出発とおおよそ開発者の人の普段の生活リズムとはかけ離れた状態に申し訳ない気持ちに。加えて広島空港から来る東京組のメンバーが空港に降り立つとともにどう移動して良いかわからないという状態に。チューターの方の見事な引率により無事に工場に到着されるもこのあたりから自由な雰囲気は既に漂っていた。

一番乗りは前日岡山で(なんで?)一泊してから来られた方でチューターの方よりも早かった。無線LANと電源は用意しているので早く来ていいですよという話をしておいたら社員が迎えに行くよりも早く会場に到着しておられた。その後メンバーが到着するたびに名刺交換タイムを繰り返しイベントの開始時刻に。用意していたプレゼンをともかくこなし(今回は私はしゃべらなかった)アイデア出しの段階に入ったところでチーム分けかアイデア出しかどっちを先にするかで激論。ともかく近くにいる人同士でアイデアを出しておいて後でチームはシャッフルするという方針になったけれどもこのあたりからフリーダムさは最高潮に到達していた。

それぞれテーマ決めの方はある程度できつつあったのであちこち眺めてまわりつつも、ここで衝動を抑えきれなくなってしまい、各チームのアイデアをかぶらないところで何か作ってみる事に決めた。社員数名で適当に話をしてロックスクリーンやろうぜって話になったのでともかくそうする事に。フレームワークに詳しい社員から引き出した情報を元にともかく作ってみる事にした。社員から引き出した情報が断片的だったのでネットで検索したらよく知っているデベロッパーの方が既にインターネットに情報をさらしておられた。やっぱりそうやんなぁ…というのが感想。ともかくそうした先人に感謝しながら初日のうちにロックスクリーンのようなものだけは作っておいた。

そうこうしている間に社員から私がアプリ作成しているらしいというタレコミがtwitterに。妙なプレッシャーを感じつつもこの緊張感は参加する側の気持ちなんだよなぁと思っていた。単に発表だけながめてニコニコしているのとは訳が違う。エンジニアとしてau携帯電話のソフト開発を立ち上げた頃の気持ちを少し思い出した。

でもデザイナーの方がいないので単なるガワだけ。ロックスクリーンなのでデザインと言わずとも一枚絵があるだけでもなんとか形になると思っていたのでtwitterでデザイナーがいないのでどこかにいませんか?って問いかけると某さんから(プレゼンではアカウント出しちゃったけど)渋谷にいるらしいっていう情報が。裏で開催している似たような感じのデザイナーさんとのハッカソンの事だった。まぁネタで返されちゃったということでここは結局ネタに走るしかないと決意する事に。

そんなこんなで中間発表に。タレコミがあったこともあり無事にチームとして登録される事に。Hiroshimaken Higashihiroshimashi HachihonmatsuでH3というフレーズをプレゼン資料で使っとったという事と電車で工場に来ると森の中をすすんでくるという事なのでH Jungleというチーム名にしたんだけどウケなかった。実は今回これが一番ショックだった。

二日目

朝は8時過ぎに出社。早く書かせろーという深夜業組までいたので早く来てもらえば?と思っていたがほぼ9時に集まるというまぁスケジュール通りの運用。若干の遅刻者もいたようだけど第2回よりは全然マシ。急造デザイナー(PowerPointで書いたものをPNGに変換する社員)とペアでごはんこぼしたアプリの作成を急ぐ。こうして初めて9patchに触れる。

チーム登録してしまったのでプレゼン資料も用意せねばならなかったけれどもまぁネタだけは既にいくつか仕込んであったので(デザイナーがいないのでtwitterで募集、デザインないから真っ黒ロックスクリーン、Excel方眼紙)それだけでもまぁプレゼンできそうだったけどある程度はマジメに作りましたよという事でPowerPointベースのアプリの方も仕上げつつメインのプレゼンも。

Android Screen Monitorでプレゼンしましょうねーというチューターからの連絡だったのでロックスクリーンでトライしてみると…ロックかかってる間もロックする前の画面が出っぱなしなのでロックスクリーンのデモができない!という事で慌てふためく H Jungle チーム。とりあえずカメラの前で実演するので「集まれ〜」で対応する事に。最後の一時間くらいは発表準備の方の手伝いをしていたがネタは既にその時には完成していた。

さて発表。どう考えたって見劣りのするうちの作品なのでプレゼンも一番手をお願いしたのだけど、最後にど素人の私のを置いた方が他の人が安心してプレゼンできるだろうという事であえてのトリをつとめる事となった。どんなしりつぼみになる事やら…そうならないように笑いだけはとらねば…という思いの中、正直どのプレゼンもすごくておもしろくて…だった。特にデザイナーさんはうっかりしていたが全員関西の人なので最初からお笑いのセンスはあるのだった。自分自身のプレゼンはうっかりアニメーションとかある資料を作ったもんだからアニメーションのタイミングをスクリーンで確認しながらしゃべるために聞く人に顔を向けないという情ないプレゼンになってしまった。まぁそれなりに笑いがとれたのがせめてもの救いだったけど。てか ASM 入れてる人って手を挙げたのが私だけっていうのもある意味はめられた感が。

そしてまさかの最後の挨拶。Ustは既に切れていたので参加した人しか知らなかったけれどちょっとマジメな事とちょっとパロディを言っておしまいとした。最後に記念写真だったけど実は撮影される側になったのは初めて。チームとして参加したから入っていいよって言われたので苦労した甲斐があった!と思っていたら社員もみんな撮影される側に入ってしまっていた。

ハッカソンそのものが終了しても開発の続いているチーム、Marketにあげちゃうよって言っていただいているチームもあり、本当にありがたい話です。まだ今でも#shthon2011sのタグつきのつぶやきも流れているようだし。今回は自分としても貴重な経験のできる機会でした。

最後に作成いただいた各作品への個人的なちょっとだけ感想。子供が幼いのだけどAndroid機でYouTubeを見たいとか言ってさわりたがるので子供でも使えるものっていうのが個人的にはぐっときました。チームびすこさんのスロットの作品が親子のつながりもあるので自分の中ではベストでした。ただおそらく私はクルマ通勤であんまり歩かないので実利用的なベスト作品はパラロイドかなぁと思いました。正直パカロイドチームがHomeをテーマに選んでなかったらHomeアプリ作成に私が取り組んでいたかもしれません。もちろん素麺スライダーは非常によくできた作品でクオリティが高く独身の頃なら間違いなく一押しでしたがこれが親心というものです。3Dデコメは技術的にクリアすべき課題が多かったのでテーマ選定で茨の道を歩まれたなぁと思いました。写真撮影される事で妙なプレッシャーを感じた事が鮮明に記憶されています。ソーシャル歩数計はネタ的に非常におもしろいと思ったのですが計画が壮大すぎたためにハッカソン向きではなかったかと思いましたが完成させればぜひ登録します。

みなさま私の壮大な誕生日パーティーに2日間もかけてご参加いただき本当にありがとうございました。ラーメンは当日の深夜にいただきました。

三日目

三日目は普通の月曜だったのですが東京出張だった私は Bar Android へ行く時間を確保できました。そこでハッカソンステッカーのデザインをしてくれたデザイナーさんと偶然遭遇。できあがったステッカーをお渡しして帰ってきました。

他に裏話あったかもしれませんが思い出した範囲で書いたのでこのへんで。